故 須藤氏事件栃木県警察官告発状 2000年12月1日


告発状

告発人
住所 〒485-0811 愛知県小牧市光ヶ丘6丁目37番1
電話 0568-78-0635 生年月日 昭和24年2月7日
職業 潟Gス・アイ・エー社長
氏名 佐々木賢治
連絡先住所、電話番号
住所 453-0015 名古屋市中村区椿町17-15
ユース丸悦ビル5階
(株)エス・アイ・エー 電話 052-452-5526

被告発人
栃木県石橋警察署勤務の故須藤正和氏殺害時件担当警察官
その住所・氏名は不詳

平成一二年十二月一日

右告発人 佐々木賢治

宇都宮地方検察庁 検察官殿

告発の趣旨

被告発人の左記行為は、刑法第二一一条(業務上過失致死罪)に該当すると考えるので、被告発人の厳重な処罰を求めるため告発します。

告発事実

  1. 被告発人は、栃木県石橋警察署に勤務する警察官である。被告発人は、警察官として、個人の生命、身体及び財産の保護に任じ、犯罪の予防、鎮圧及び捜査、被疑者の逮捕、交通の取締その他公共の安全と秩序の維持にあたることを持ってその職務としている(警察法第二条)。
  2. ところで、栃木県那須郡黒羽町 須藤正和(当時一九歳)が三名の者に長期にわたり監禁されたあげく、平成一一年一二月二日に殺害された事件につき、被害者須藤正和の両親須藤光男・洋子から、左記経過一覧表のとおり、石橋警察署に、同年一〇月一八日より一一月三〇日にかけて、息子正和の生命身体に危害が加えられている恐れがあり捜査して欲しい旨の依頼が度々なされた。
  3. 被告発人は、職務として右被害者両親の申出の応対したが、その申出から被害者が犯罪に巻き込まれ被害者の身体に危害が加えられていることが明白であるから、直ちに犯罪捜査に着手して被害者の生命身体にそれ以上の危害が加えられるのを防ぐ職務上の義務があるのにそれを怠り、漫然と放置したため、その結果、被害者は三名の者によってさらにその生命身体に危害を加えられついには平成一一年一二月二日に殺害されるに至ったものである。
  4. よって、右被害者両親の捜査依頼を担当した警察官を被告発人として告発する。

(経過一覧表)

一〇月一八日
捜索願の提出
一〇月一九日
被告発人「昨日捜索願を受理した。職務質問でわかることもあるし事件や事故で分かる事もある。一旦受理したら本人が出てきたら署に連れて来なければ捜索願は解除できない」
須藤光男「会社へ寄ってきました。先輩から一〇〇万円の借金をしているらしいがこれまでの正和からは想像も出来ない。周りに変な男達がいること、何か事件に巻き込まれているのでは」
被告発人「金を借りているのはあんたのせがれ。他の仲間に金を分け与えて面白おかしく遊んでいるんだろう。警察は事件にならないと動かないんだよ」
一〇月二二日
被告発人「今日は何をしに来たか」
須藤光男「昨日、正和と連絡が取れました。電話の話の中に『助けて欲しい』との言葉はないが周りから変な笑い声が聞こえたりしてました。誰かに監禁か軟禁状態にされているのでは」
被告発人「あんたのせがれは一九才になるだろう。携帯電話ももっている。トイレに入ったり一人になる時があるはずだ。逃げるとか携帯電話で助けを求めないのはおかしい」
須藤光男「以前に彼女がいると言っていたので彼女を人質に取られてそういうことができないのでは」
被告発人「あんたは憶測でものを言うな。金を借りているのはせがれだ。悪いのはあんたのせがれなんだよ。せがれは麻薬でもやっているんじゃないのか」
須藤光男「それなら麻薬の線で捜査してほしい」
被告発人「でも、事件になっていない。警察は事件にならないと動かないんだよ」
一一月三日
(電話で)須藤光男「一〇月一八日に捜索願を出した黒羽町の須藤ですが、正和が同級生にお金を借りにきた時乗ってきたクルマの持ち主を調べてください。正和は右手の肘から指の付け根まで包帯を巻き、頬に新しい殴られたような傷があったそうです。」
被告発人「そのナンバーは宇都宮市I町○○−○○のM名義です」
被告発人「正和さんも一人になることもあるだろ。その時に逃げるとかしないのは正和さんも悪いんじゃないか」
一一月九日
いつもの刑事は留守だったので、須藤光男が婦人警官に同人が記録してまとめた「正和の動き」を手渡し「参考になるかと思い持ってきました」と挨拶すると、部屋の奥でパソコンを打っていた刑事が「警察は事件にならないと動かないんだよ。」と言った。
一一月二五日
足利銀行黒羽支店長から須藤宅に電話があり「お金は今日も丸の内支店から引き出され、その際、正和さんは頭から風防を被り顔を隠すようにしていたが、顔は明らかにわかるほどの火傷をしています。後ろには四人の男たちがついていました。防犯カメラにも写っています。いつでも証拠として出しますので早く警察にご相談ください」と教えてくれたので、須藤洋子が石橋署刑事課に電話してその旨伝えると、「クルマの持ち主の親が捜索願を出すと刑事事件になるかもしれない」と言われた。
一一月三〇日
被告発人 「何なんだ須藤さん、この騒ぎは。日産からも大勢人をよこしたりして。今日は何で来たんだ」
須藤光男 「正和が顔に火傷までしている。足利銀行の丸の内支店の防犯カメラに写っているんです。それを取り寄せてもらえませんか。」
被告発人 「防犯カメラを取り寄せるには裁判所の許可が必要なんだ。事件にもなっていないもので防犯カメラなんて取り寄せられない。今日連れてきた人たちは何なんだ」
須藤光男 「正和を連れ歩いている男たちの親を連れてきた。こちらの人がMで、先日電話でナンバーを照会したクルマの持ち主だ」と言っているところに携帯電話へ正和から連絡が入る。

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