佐々木の主張

佐々木賢治の主張を、皆様にお伝えいたします。

三菱自動車の欠陥車の隠蔽問題 2000年8月27日

8月26日の時事英語討論で、「カリフォルニアの消費者保護立法として、3回以上に渡り修理をしても治らない場合は、新製品と取り替えを義務付けた法が成立した」とRichard Garner氏が発言しました。その際、Lemon's lawといった表現を使っていましたが、lemonとは俗語で「不良品」、あるいは「がらくた」といった意味です。

討論の最中には、議論の流れを重視するため、英語についての脚注を入れたり、を教えたりは致しませんので、念のためメールで連絡いたしています。(ご参考迄。)

尚、三菱自動車の欠陥車の隠蔽問題は考えさせられる問題です。一つは日本の社会の持つ完璧主義の弱さを露呈しています。人間のやる事には必ず、ミスが付きまとうものです。いたずらに無謬の神話を、嘘で固める企業と、それを鵜呑みにする愚かな消費者。正直に自らの欠点を認める人を糾弾して止まない、虚構の上に立つ完全主義者。かっての日本にはもっと人間らしさが有ったと思うのですが?

これを防ぐためには、隠蔽した企業、組織、人々に対する罰則規定の強化、一般消費者、市民、特にマスコミの常識ある対応が必要なのではないでしょうか?問題点の軽重を正しく理解し、自らの問題点を自発的に表明する人、組織を評価する寛容さと、嘘をつき/隠蔽工作を行う組織、人を徹底的に糾弾する行動力が求められると思います。

三菱自動車が総会屋との関係を絶てなかったのは今回の事件と深い因果関係が有ったと私は判断しています。皆さんはどうお考えですか?

嘘と言えば、栃木県警の問題、最近の警察の不祥事は実にひどいものがあり、少し日本社会の倫理のたがが緩んでいるのではないかと危惧しています。

かって東京銀座の三越本店前で3人組が鉄パイプで一人の男を襲うのを目撃し、怒鳴り上げ追走し、犯人の中2人逮捕(一人は自らタックルで抑えた)に協力し、警視総監賞を戴いた事がありますが、怒り心頭に達しています。又同時に全国の大部分の警察関係者、並びにそのOBは歯痒い思いをしていると同情しています。

佐々木

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