佐々木の主張

佐々木賢治の主張を、皆様にお伝えいたします。

SIA評論要約 2000年11月15日

No. 1 11/15:13:58

  1. 現在の自民党の抗争はどう落ち着くか? 森氏は小渕前総理死去後の暫定首相という理由で、主流派が森退陣の道筋を作る。その後、総裁選挙になるか、話し合いか不明だが、(主流派は当然後者を主張するだろう)河野洋平氏が主流派に押されて総裁になるものと想像する。このとき、小泉氏がそのような流れに反旗を翻すようなことがあると事態はわからなくなる。
  2. 次期首相は(森氏の続投か?) なりそうと思われる人 河野洋平 回答者が押したい人 小沢一郎
  3. 2001年の参院選挙後の首相は なりそうと思われる人 自民党が現状維持なら連立のまま河野洋平。自民党が議席を減らせば公明党が離脱して野党連立の再現。このときの首相候補は全くの不明 回答者が押したい人 小沢一郎
  4. 現在の政治状況に対する意見(何でも結構です) 90年代の前半に自民党が分裂して政権をおりたとき、野党政権がもう少し長く続けば、自民党自身が生まれ変わるチャンスは少なからずあったはずである。このとき社会党は大きく変わった(変わらざるを得なかった)点で日本の政界に一定の進展があった。自民党が変われば第2段の政界再編の目があったのではないか。すなわち、ねじれを解消して2大政党に近づく方向である。ところが、連立政権内部の内輪もめで、自民党を旧体質のまま復活させてしまった。この件について、日本の政界の改革の観点から言えば、武村正義氏が時計を逆転させた最大の責任者ではないかと思う。つまり、政界の改革という意味で、もう少し長期視野を持って自分自身は我慢しなけれないけない時期ではなかったか。 今後の望ましい方向としては、自民党が分裂し、小沢一郎氏を中心とする保守系(共和党的)と菅直人氏(鳩山氏でなく)または加藤紘一氏を中心とする民主系(民主党的/あえて革新系とは言わない)に収れんしていくことである。 現在の政治状況の最大の問題は(そして同時に失われた90年代の問題でもある)きちんとした国家ビジョンを示す政党あるいはリーダーが不在であることにあると理解しています。(小沢一郎氏にリーダーとしてのマネージメントのうまさがあれば状況は違うと思われますが。)一方で、田中角栄氏の時代以降、官僚組織が政治家に取り込まれて国家理念を失ってしまったことも大きな要素ではないでしょうか。

No. 2 11/15:1508

現在の政治状況に対する意見(何でも結構です)

---密室政治について---

密室政治は悪い面ばかりではない、いいことの方が多いと言うことを主張したい。

  1. 密室で総理が決まるということは金がかからないことでもある。アメリカ大統領選挙は金の無駄遣いである。
  2. 密室で決まったという後ろめたさがあるから大きく悪いことはしない。フィリピンを見よ。
  3. 式上、最高の地位には天皇がついておられるので相当のタワケが首相になってもそれほど困らない。戦雲漂うとき、あるいは国民が食うに困る時にのみ優秀な政治家が必要であり平時はボンクラのほうが世の中うまく収まる。
  4. 会議の進行具合をすべてオープンにするとマスコミ等が常に騒いで纏まる話もまとまらなくなる。

No.3 11/15:19:26

  1. 現在の自民党の抗争はどう落ち着くか? 首相は変わるかも知れませんが(選挙を意識して)、加藤氏は歴代の宏池会のリーダーの伝統を継承して、肝の座った方だとは思えないので、彼の今回の行動は若干の波風を立てたとしても、大勢に影響はないと思います。
  2. 次期首相は(森氏の続投か?) なりそうと思われる人 亀井さんですか 回答者が押したい人 河野氏に1回やらせてみるのはどうでしょう
  3. 2001年の参院選挙後の首相は なりそうと思われる人 小泉さんですか 回答者が押したい人 田中さんと言うのも面白いかも知れません。しかし、彼女は頭のいい人とかも知れませんが、少し批評家的すぎて人望と言う点でどうですかね。いずれにせよやらせてみたらという気はします
  4. 現在の政治状況に対する意見(何でも結構です) 永田町の内部抗争って、部外者には本当に分かりにくいですね。要するに、世論調査の結果を極端に気にしているって言うことは、次の選挙を戦えるかどうかということが最も気になっていることだと思うのですが、政治家にとっての緊急の関心事は我々にとっての関心事とはとはずれているような気がします。しかも、その世論調査なるものの動きが多分にマスコミが作っている情報によっているのだとすれば、永田町と永田町にすぐう政治記者が中心になって政治が動いており、一般の庶民はその外に置かれているという構図が見えてきます。政治家は物事を分かりにくく言い、訳知り顔で政治記者及び解説委員なる人がでてきて、分かりにくく解説すると言うのは、旧態依然たる状況だと思います。およそ、人に何かを伝え、訴えようとする人の言葉とは思えない言葉遣い、あるいはそもそも言葉と言うものを重要視していないのではないかとすら思えます。(全くの政治音痴の繰り言です)

No.4 11/16:09:46

  1. 現在の自民党の抗争はどう落ち着くか? 11/16現在、主流派からの総裁選前倒し論が出てきています。森総理カードを切った加藤氏潰しですが、加藤氏としては今更矛先を納めても、現状の自民党の体制内での復権は困難であることは自覚しているでしょうから、激しく抵抗するのではないかと思います。 したがって、野党が対応を間違わずに内閣不信任案を出せば、加藤氏は欠席ないしは賛成をすると思われます。問題は、加藤派、山崎派がどれだけまとまるかでしょう。不信任案が否決されてしまえば、加藤氏は結果的に離党、新党設立ですが、当面、舞台の真中に立つのは難しくなります。不信任案可決の場合は、またいろいろな駆け引きがあると思いますが、結局、解散総選挙に行くしかないのではないでしょうか。
  2. 次期首相は(森氏の続投か?) なりそうと思われる人 回答者が押したい人 今名前があがっている河野氏、高村氏では、1に書いたように、加藤氏が収まるとは思えないので、結局、森氏のまま不信任決議採択まで行ってしまうと思います。
  3. 2001年の参院選挙後の首相は なりそうと思われる人 回答者が押したい人 参院選までにかなり動きがあると思います。森→(河野)→加藤、と来て、その次位になるのかもしれません。
  4. 現在の政治状況に対する意見(何でも結構です) 本質的には従来どおりの派閥力学を利用した橋本派(旧田中派)による自民党支配の枠組みの中での勢力争いだとは思います。彼等の思惑通りに加藤派と森派が分断され、冷や飯を食わされた加藤氏が切れたということなのでしょう。結局、従来型の金と票を効率よく結びつけるしくみを持っている橋本派こそが自民党の中心であり、本来の姿だと思います。 加藤氏は、「自分達こそが自民党の主流だ」とか言っていますが、彼の政策や意識している有権者像は、そうしたしくみに捉えられない都市型有権者(無党派層)に向いたものになっており、その意味では自民党から出て民主党などと合流したほうがずっとわかりやすくなると思います。

No.5 11/17:21:31

加藤氏はいずれにせよ離党。民主党と新党結成。新党結成で加藤政権。自民党はやけをおこして解散。野党に下る。


No.6 11/17:23:34

  1. 現在の自民党の抗争はどう落ち着くか?
  2. 次期首相は(森氏の続投か?)
  3. なりそうと思われる人 加藤氏 回答者が押したい人
  4. 内閣不信任案はどう決着するか
  5. 現在の政治状況に対する意見(何でも結構です) あら捜しをしてふるいをかけているためか、強力で魅力的なリーダーが出てこないと思います。

No. 7 11/18:09:22

  1. 現在の自民党の抗争はどう落ち着くか? 数でかろうじて乗り切る。総裁を河野外務大臣ぐらいにする。加藤さんは破門
  2. 次期首相は(森氏の続投か?) なりそうと思われる人 河野外務大臣(自民党の総裁で総理の経験の無かった人だから) 回答者が押したい人 民主党の管さん
  3. 内閣不信任案はどう決着するか 否決されると思います
  4. 現在の政治状況に対する意見(何でも結構です) 日本の政治状況はアメリカの制度の概念を借用すれば本選挙が存在せず、常時予備選挙常態にあると見る事ができるかと思います 本選挙、がないというのは自民党が非常に僅かな例外を除きほぼ独裁状態を続けている、対等に対立する政党がないということで、軍備の拡張も、福祉の充実も彼らが担ってきたわけです、歴史的に見れば、考え方の多少の違いを乗り越えて大同団結で党を統一したのは成果だと思います、がそれは政治家と国民の知的レベルに差があった時代の話で、政治家に対して政治家としての資質を大声で問える現代の時代ではむしろ差をはっきりさせる事が重要視されるのではないでしょうか 予備選挙状態、というのは結局自民党の総裁になればそのまま総理になれるという事で誰を党の総裁にするかは党の話で、党の勝手なのですが、誰を総理にするかは党の勝手というわけには行きません、国民の関心が大きいところです従って、現在の日本では自民党の総裁が誰になるかが国民の関心の高いところとなるのですが必ずしも選挙で決まるとは限らないから困ります 自民党に対立する政党がない、という現状を踏まえるなら、大同団結は日本の歴史にとって長期的に利益のある事とするなら、自民党の総裁を決める事は、日本の総理大臣を決める事として、制度化する必要があると思います、ここを透明化する事がまず持っての必要条件かとおもいます 大同団結は歴史の1ページとするなら政治家、メディア、国民の全てが2つ或いは3つの政権を取れる政党を造る方向に流れる努力をするべきで、従って党の総裁を決める予備選挙と国の総理を決める本選挙ははっきりと区別されるように制度を作り替える必要があるでしょう 日本の歴史のためにどちらがいいかは、私は後者を薦めますその方が制度として単純だからです、世代を超えて同じ制度で生活するにはやはり単純なものの方がわかりやすくていいと思います

No. 8 11/18:17:49

  1. 現在の自民党の抗争はどう落ち着くか? 不信任案は否決、ただし森総理は「世間をお騒がせしたことに責任をとり辞任」
  2. 次期首相は(森氏の続投か?) なりそうと思われる人 保守党の野田幹事長(自民党そのものがキングメーカーにまわる。ちょっとウルトラCすぎるか) 回答者が押したい人 三重県の北川知事
  3. 内閣不信任案はどう決着するか とりあえず否決
  4. 現在の政治状況に対する意見(何でも結構です) 日本の政治は空気で動く。今のところ空気は総選挙まではいかないと思われる。ただ、森ではダメだと誰でも思っているが、自公保体制が三すくみになっている関係上、森でいくだけである。森退陣の大義名分だけそろえば、空気が一気に変わり退陣というシナリオができると考える。その大義名分が自民党内の混乱ということになるだろうと思う。また日本にはけんか両成敗という言葉もあり、その意味でも森・加藤両者が総理からはずれるのではないかと思われる。 ここで、注目すべきは橋本派で、主流派であることのみが求心力となっているので、それを如何に維持するかが野中・青木の意図することになるだろう。いまのところキングメーカーたる橋本派ということに注力しているのではないかと思われる。 キングメーカー橋本派がだれを次期総理に選ぶか、これが今回の焦点である。 加藤は今回ちょんぼをした。それは野中との秘密会談をマスコミに「野中氏と会いました。」と言ってしまったことである。秘密を秘密にできないのでは森と同じとなってしまい、キングメーカー橋本派の出番をなくしてしまったことである。 ただ、加藤はキングメーカー橋本派の解体をも狙っているとすればただものではないことになるが。 あるテレビで「この十年間で総理が10人(8,9人?)も変わってしまってもう人材がいない。」と言う話がでていた。しかしそれは私は違うと思う。人材がないのではなく、都合のいい人がいないということである。都合がいいとは、キングメーカー橋本派の都合がいい人もしくはマスコミにとって都合がいい人である。残念ながら今回の政変は首のすげ替えだけで終わるような気がする。

No. 9 11/18:22:50

  1. 現在の自民党の抗争はどう落ち着くか? 不信任案が可決され、解散総選挙になってほしいと思いますが、否決され、森氏は交代すると思います。
  2. 次期首相は(森氏の続投か?) なりそうと思われる人 河野氏 回答者が押したい人 加藤氏
  3. 内閣不信任案はどう決着するか 野中さんの賛成するなら除名するという威嚇がきいて、欠席するにとどめる議員が多いのではないかという気もします。結局否決されるのではないでしょうか。
  4. 現在の政治状況に対する意見(何でも結構です) 私達一般国民、特に若い人がもっと政治に関心を持つことがとても大事だと思います。支持政党なしは無関心と違います。その時々で投票する党が違う可能性があるということは政治家に緊張感を促し、世論を無視して法案をごり押しするような暴挙はしないと思うのです。今回の騒動が若い人をますます政治から遠ざけてしまうか、それとも関心を呼ぶか、総選挙になったら面白いかなと思います。

No.10 11/19:0114

ご無沙汰しております。元気でご活躍の事と思います。アメリカ大統領選 日本の永田町騒乱 共に「人間ドラマ」としては面白いですが社会的歴史的側面から見ると全く無意味で考えるに値しない事象だと思います。HTML CDMA IMT2000 と変わって行く携帯端末及びインターネットに代表される所謂「IT革命」の方がよほど考えなければならない事だと思います。

携帯端末にしろインターネットにしろ 其の便利さ 真新しさ 面白さ故に老若男女を問わず受け入れられていますが、一方で今までの社会通念 社会構造を根本的に変革する仕組みをいとも簡単に受け入れている恐ろしさと間抜けぶりある意味での希望を認識している人はまだ少ないように思います。

かのグーテンベルクによる印刷術の発明が宗教改革を引き起こし、さらにルネッサンスを招来した事に匹敵する程の大変革が続行中であり時を待たずして完結するでしょう。完結した暁には、どのような社会が出現するのでしょう?

19世紀以来幾多の血を流して作り上げた現在の民主主義の仕組みと概念は完璧に崩れている事でしょう。マスコミ、マスメディアなどの仕組み 概念は、歴史の遺物となっている事とおもいます。技術的には確立してもそうした事実を人間が素直に受け入れ 進んで社会を変革するにはにまだ20〜30年はかかるとは思います。情報技術の発達 手段の多様化と迅速性は人間の社会的結合と心理的求心性に多大な影響を与えそれらをます益々拡散させていくでしょう。人間は、個としてのの更なる自立を強要され精神的には益々不安定な状況に追い込まれる事となるでしょう。「古き良き時代の価値観」への執着 利害関係等による動きと相俟って当分の間は混沌とした時代であると思います。

今一度ギリシャ、ローマ、古代中国、更には近世、近代のヨーロッパの哲人達に学ぶ必要がありそうです。

21世紀の歴史の教科書にこの世紀末の技術革新はどのように記載されるのでしょうか? 少なくとも今回の大統領選と永田町騒乱が教科書に記載されない事だけは事実のようです。


No. 11 11/19:0720

  1. 現在の自民党の抗争はどう落ち着くか? 都市の住民としては 自民党の年輩の議員で地元の利益をのみ考えたり既存の利益のみにとらわれる人は魅力ない。むしろ国全体を考える事ができる選挙区を気にしないで活動できる議員とか 民主党の若手議員で改革的な意見を持っている人に期待したい。
  2. 次期首相は(森氏の続投か?) なりそうと思われる人 回答者が押したい人 加藤紘一
  3. 内閣不信任案はどう決着するか 総選挙
  4. 現在の政治状況に対する意見(何でも結構です) 構造改革をするにしても多少の犠牲を払わなければいけないと思う。すべての人々を満足させるのは不可能だと思う。

主張一覧